42 : これからもずっと ページ42
.
花火まであと5分ほど時間があるので、
用意していたレジャーシートに2人で座る。
目の前には綺麗な星空が広がっていて、
都会でもこんなに星が見えるんだなぁと感動する。
DK「うわぁ〜、、、すごいね！」
そう言ってこっちを見て笑うドギョマ。
瞳に星の光がかすかに反射して、宇宙みたいで綺麗だ。
その瞳と笑顔を見た時、ふと思い出して。
「ね、ドギョマ、あれ歌って欲しい。
新歓で歌ってたあの曲。」
そう言うとドギョマは嬉しそうに笑う。
DK「んん！ベテルギウスね！
いいよ〜、えっと最初どんなだったっけ、、、」
こういう時に恥ずかしがったりせずに、
むしろ嬉しそうにしてくれるところを見ると、
本当に歌が、音楽が大好きなんだろうなと思う。
冒頭の歌詞を思い出したドギョマが、
澄んだ優しい声で歌い出す。
.
空にある何かを見つめてたら
それは星だって君がおしえてくれた
まるでそれは僕らみたいに 寄り添ってる
それを泣いたり笑ったり繋いでいく
.
歌いながらドギョマが、ぎゅっと私の手を握って。
なんだかよくわからないけど涙が出そうになる。
ぐっとこらえて私も一緒にその曲を口ずさんだ。
.
何十回 何百回 ぶつかりあって
何十年 何百年 昔の光が
星自身も忘れたころに
僕らに届いてる
僕ら見つけあって 手繰りあって 同じ空
輝くのだって 二人だって 約束した
遥か遠く終わらないべテルギウス
誰かに繋ぐ魔法
.
2人で歌っていると、どんっと大きな音がして、
目の前に大きな大きな花火が広がった。
「うわあ！すごい！」
思わず大きい声が出てしまう。
すごいね、とドギョマの方を見ると、
ドギョマの顔が私の目にあって。
ちゅ
ドギョマの柔らかい唇が私の唇に触れた。
「！？！？」
DK「へへ、なんかしたくなっちゃった！」
「は、花火を見なさいよ〜！！！」
私が慌てて声を上げると、
ドギョマはまた太陽みたいに笑った。
DK「A？」
「うん？」
DK「これからもずっと、
Aだけが僕の特別だから。
ずっと一緒にいようね？」
ドギョマの優しい声と言葉に、
また目の奥がジンと熱くなる。
「うん、ずっと一緒にいる。」
私たちは、花火が降り注ぐ星空の下、
もう一度キスをした。
.
とくべつあつかい
fin
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
