5 : ベテルギウス ページ5
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声が聞こえた方を見てみると、数人の綺麗なお姉様達が
ドギョマに向かって手を振っていて。
ドギョマもそれに応えるようにニコニコの笑顔で
手を振り返していた。
友「A、、、だいじょぶ？」
心配してくれたのか、友達がそう声をかけてくれる。
「や、だからそんなんじゃないってば〜(笑)」
私は無理やり明るい声を出して、
平気なフリをすることしかできなかった。
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機材のセッティングが終わり、とうとう曲が始まる。
そう言えば何歌うか聞いてなかったな、
私そんなに音楽に詳しくないけど有名な曲かな ... ？
体育館の電気が消えて、
スポットライトが舞台上にだけ当たる。
スポットライトに照らされたドギョマとウジオッパは、
なんだか知らない人のように見えた。
ウジオッパのギターの弾き語りから始まるその曲は、
初めて聴くメロディーだった。
すぐにドギョマが歌い始めて、
ざわついていた体育館が一気に静まり返った。
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空に浮かぶ何かを見つめてたら
それは星だって君がおしえてくれた ______
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儚くて、切なくて、どこまでも優くて
でも力強いドギョマの歌声。
機嫌がいい時はいつも歌っている人だから、
歌が好きなのも上手なのも知っていたけど。
こんなの、こんなのずるいよ。
かっこよすぎるじゃん。
演奏が終わると、静かに聞いていた生徒達が
一斉に歓声を上げた。すごい盛り上がりようだ。
歌い切ったドギョマが顔を上げて、
私の方を見た(気がするだけかもしれないけど)。
その時の彼の笑顔を、私は多分一生忘れないと思う。
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友「ねーえ？」
新入生歓迎会の帰り道、友達が私に言った。
ドギョマは演奏が終わって
そのまま軽音部の部室に連行されたみたいで
会わずにそのまま帰ってきたのだけれど。
「ん？どうした〜？」
友「すごいよかったね、Aの友達の歌！」
そう言われてまたあの歌声と笑顔を反芻する。
思い出しただけでも顔が熱くなるのがわかる。
友「 " そんなんじゃない " って顔、してないけど？」
図星を突かれさらに顔が熱くなる。
「えっいやっ、、、あの、、、その、、、、。」
友「あたしは応援するよ？Aの恋。」
恋。
この気持ちにその名前をつけてしまったら
もう後戻りができないような気がする。
でもたぶん、1人で抱え込んで我慢できるほど
この気持ちは小さくないこともわかってしまったから。
「、、、、ありがと。私、頑張る。」
_______ 私、ドギョマが好きなんだ。
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るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
