37 : とくべつあつかい ページ37
.
DK「ぼくは最初から、なつこのことだけ
特別扱いしてたつもりだったんだけど、、、？」
そのドギョマの言葉にまた溢れる涙。
ドギョマは慌ててまた私の涙を優しく拭ってくれる。
DK「あぁ、泣かないでよA〜！」
「ほ、ほ、ほんとぉ、、、？」
やっとの思いでそう聞き返すと、
ドギョマはちょっと拗ねたような表情でこう言った。
DK「当たり前でしょう？？？
ぼくはAだけにしか
体育館の席取っておいたりしないし、
お花見デートに誘われて行ったりしないし〜、
イヤリングとかネックレスとかプレゼントしないし？
スーパーに一緒に買い出し行って荷物持ったりしないし、
あとなんだろ、ほらこうやって部屋にあげたりしないし！」
指折り数えながらそう伝えてくれるドギョマ。
私が嬉しいと思った出来事全部、
ドギョマにとってはとくべつあつかいだったんだ。
「うぅ、、、、、すき、、、、」
ドギョマの手を握ると、ドギョマも
しっかりと握り返してくれる。
DK「A、世界で1番大好きだよ。
俺の彼女に、なってくれますか？」
そう言って私の顔を覗き込むドギョマ。
私はこくこく、と何度も首を縦に振った。
「よろしく、お願いしますっ、、、」
.
DK「しかし、なんであんなに泣いてたの？」
それから2人でゆっくり話しながら過ごして、
私の涙が完全に引っ込んだ頃にドギョマが言った。
「だ、だってドギョマのお父さんが倒れて、
今すぐ韓国に帰んなきゃいけないって、、、、。
もしかしたら、もう帰ってこれないかもって聞いて！」
私がそう言うとドギョマは大きく目を見開いて、
それから「、、、それジョンハニヒョンに聞いた？」と
すごく苦い表情で私に聞いてくる。
「う、うん、、、ジョンハニオッパと、その他皆と、、、」
DK「A、それ、騙されてる。」
「、、、へ？」
ドギョマが話したことの顛末はこうだ。
今日の昼間、ドギョマのお母さんから電話があって。
ふざけてドギョマのお母さんをお姫様抱っこしようとした
お父さんが、ぎっくり腰になってしまったという話を聞いて。
もういい歳なのに何やってるんだろうね、と笑い話で
ジョンハニオッパにそれを伝えたあと、病院にきた
お母さんからまた電話が来たので自分の部屋で電話に出た。
つまり、その後に私が聞いた12人の話も、
私が泣きながら聞いたあの12人の話も。
全部、ジョンハニオッパの仕組んだものだったわけだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
