36 : 気づいてなかったの? ページ36
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DK「A、、、?おいで。」
そう優しく声をかけられて、
向かいに座っているドギョマに近づくと
そのまま体を回転させられて
ドギョマの足の間に挟まれてしまった。
後ろからぎゅっと両手を握られて。
しばらくにぎにぎと手を触られていると、
ドギョマの体温と匂いに少しずつ落ち着いてきた。
DK「A、大丈夫だよ?」
私の涙がおさまった頃に、ドギョマが優しくそう言った。
DK「俺はずっと、Aのそばにいるよ。」
優しいけど、強い意志を感じる説得力のある声。
その言葉だけで、また涙が出そうになる。
「ドギョマ、っ」
DK「ん?どうしたの?」
優しくこちらを見下ろす顔に、
もう我慢ができなくて。
___ 想いが堰を切ったように溢れた。
「すきっ」
私がそう言うと、ドギョマは
つぶらな瞳をまん丸に見開いた。
DK「へ、」
「すき、、、っすき、ドギョマのことがすき、」
ずっと秘めていた想い。
伝えられなかった想い。
一度口に出してしまうと、
波のように押し寄せて止まってくれなかった。
「すき、、、だいすきなの、、、、!」
DK「A、」
「ずっと、ずっと好きだったの、
誰にでも分け隔てなく優しいドギョマの、
特別にずっとなりたかっ____ 」
言葉の途中で、ドギョマの大きな両手が
私の頬を包み込んだ。
鼻の筋がすぅっと通った綺麗な顔が近付いてきて、
思わず目を瞑ってしまった。次の瞬間
ちゅっ と柔らかい感触が唇に当たって。
時が止まったみたいに、動けなくて。
こっちを見下ろすドギョマの優しい顔を、
ただただ見つめてしまった。
DK「、、、気づいてなかったの?
それともぼくが上手くできてなかった?」
「へ、」
DK「ぼくは最初から、Aのことだけ
特別扱いしてたつもりだったんだけど、、、?」
そう言うドギョマの顔がみるみる赤くなっていく。
私はその言葉と表情に、また涙をこぼした。
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るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました!!!ありがとうございます変更しました!!! (2月18日 9時) (レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか? (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2024年2月17日 22時