4 : 誰にでも ページ4
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体育館中に響いた私の名前。
周りの人はみんな私とドギョムに注目している。
目立つことが得意じゃない私は恥ずかしくて、
走ってくるドギョマに向かって悪態をついた。
「ちょっと恥ずかしいから！やめて！
そんな大きい声出さないでよ！！」
DK「ええ！？そんな大きかった！？ごめん！」
ふと見ると体育館の手前の方で
ニヤニヤと笑っているウジオッパが見える。
DK「そんなことより！ほら！特等席取っといたよ？」
目をキラキラと輝かせてドギョマが
ウジオッパが立っているあたりを指差す。
DK「お友達も呼ぶって言ってたから、ほら2席！
ぼくちゃんと取っといたんだ、えらい？？？」
そうやってまた少し屈んで私の顔を覗き込んでくる。
だから顔が近いってば！！！！
「うんうん、えらいえらい、、、」
うまく目が合わせないまま適当に返事をしても、
ドギョマは嬉しそうにニコニコと眩しい笑顔だ。
周りの目を気にしながらも取っておいてくれた
席に座ると、友達にまで茶化された。
友「なに、彼氏？やさしいじゃ〜ん！」
「そんなんじゃないよ〜、うちの親の寮に住んでるの！
それにあの子は、誰にでもああやって優しいから！」
そう、ドギョマは誰にでも優しい。
私だけにこうやって席をとってくれるわけじゃない。
私のことだけを見て、私だけを
特別扱いしてくれるわけじゃない。
わかってる、わかってるからこそ。
この気持ちを恋と呼んでいいのかどうか、
本当はもうとっくにわかっているはずなのに
ずっと前に踏み出せないでいる。
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悶々と思い悩んでる間に、
体育館に大きなブザー音が鳴り響いた。
トップバッターのサッカーサークルから、
新入生歓迎会の部活、サークル紹介が始まった。
バスケ部に陸上部、ダンス部やオカルト研究部(！？)まで
多種多様な部活、サークルの紹介が繰り広げられ、
とうとう軽音サークルの番が回ってきた。
ステージのセッティングのために
まず舞台にあがったウジオッパ。
いつもは赤ちゃんみたいににこにこしているけど、
今日は真剣な表情でギターのチューニングを合わせている。
ウジオッパは将来作曲家、プロデューサーになりたいと
夢を持って日本に来て、この大学の音楽学科に所属している。
ウジオッパ、すごいなあ、、、と感心していると
他のサークルのメンバーの方と一緒にドギョマが
ステージに上がってきて、どこからか黄色い歓声が起きた。
「ドギョム〜！！！がんばれ〜！！！」
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るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
