16 : 事件 ページ16
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ドギョマとのデートの後から、なんだか学校で
冷ややかな視線を浴びることが増えたような気がする。
同じ学科や授業の人達はそうでもないのだけれど、
例えば食堂やグラウンド、中庭なんかでそれは感じる。
いやまあ、私の気のせいなのかもしれないけれど。
そんな落ち着かない日々が1週間ほど続き、
ある日突然大学で後ろから声をかけられた。
「ねえ。Aちゃん？」
知らない声で突然呼び止められて振り返ると、
そこには軽音サークルの打ち上げの写真で
ドギョマの隣に座っていたあの女の人が立っていた。
「ちょっと話あるんだけど、来れる？」
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言われるがまま先輩であろうその女の人についていく。
先輩が立ち止まったのは、誰もいないゼミの研究室だった。
後ろを振り返るといつのまにかいつも一緒にいる
取り巻きの女の人が2人、私を阻むように立っていて。
先輩「ちょっと話そうか、ここで。」
にこっと笑ったその先輩の瞳は全く笑っていなくて
こわい、そう思ったけどなすすべもなく私は
その教室に入って行った。
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机を囲むように置かれた椅子の真ん中に座らされて、
両隣は取り巻きに固められた。
先輩は机を挟んだ私の目の前に座って
何も言わないまま私に携帯を見せてきた。
画面には、雨の中抱き合う私とドギョマが。
先輩「これ、なに？ドギョムと付き合ってんの？」
「いや、これはちがっ、」
私が発言しようとすると取り巻きに阻まれる。
取巻1「カナは去年の秋からずっと
ドギョムのこと好きなんだけど！？」
取巻2「あんたドギョムのなんなわけ！？」
「いや、だから、」
私がまた発言しようとすると、カナと呼ばれた先輩が
私の髪の毛をガッと力いっぱい掴んできた。
「いたっ、！！！」
カナ「とりあえず付き合ってるにしろ
付き合ってないにしろムカつくんだよね。
ちょっと痛い目合わせてもいいかなぁ？」
カナさんは鞄からハサミを取り出して、
私の髪にあてがおうとする。
「やだ、、、！やめて、、、！」
抵抗しようとすると取り巻きに
腕を掴まれて動けなくなった。
恐怖のあまり声がうまく出せない。
ただただ涙だけが溢れ出てくる。
誰か、助けて、お願い、助けて、
「たすけて、、、、！！！ドギョマ！！！！」
どうにか絞り出した大きな声。
カナ「ドギョムがこんなとこに来るわけ、、、」
カナさんが私の髪にハサミをかけようとしたとき、
教室のドアが勢いよく開く音がした。
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るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
