輝くスター (ページ36)

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迫真の演技ページ36

カットの声がかかると
スタッフさんが慌てて私に近寄ってきた。

「シェリーちゃん！大丈夫？足！！」

『え、、？』

演技に集中しすぎてて気付かなかったけど
座り込んだ時に割れたライトの上に座ったらしく
私の足は血だらけになっていた。

『いったぁぁぁぁあぃ！！！』

「オンニ！大丈夫ですか？！」

ユジョナも私をすごく心配しているようだけど、
私のこの怪我で全てのスケジュールを遅らせる訳にはいかない。

『ちょっと消毒すれば本当大丈夫なんで…！本当に！』

なんなら暴れすぎて衣装の高いヒールで
足もくじいたなんて絶対言えない！！！

「いや～お陰で凄くクレイジーな画は撮れたんだけど、、とりあえず次のシーン65はシェリー無しのシーンだよね？ユジョナ撮るよ～」

監督にもスタッフさんにも大丈夫です、と伝え
私はハヨンオッパの肩を借りて椅子に座った。

マネ「お前さすがにクレイジーな演技しすぎだろ、、血だらけって笑えないぞ、、」

『いいから消毒してよ、、』

マネ「しかも足首までやっただろお前、、今からずっとヒール履くのに大丈夫か？」

『私の役柄でヒール履かないなんて無理でしょ？！大丈夫、、とりあえずこの血だけ消毒したいから、、ひーん痛かったよー』

オッパは呆れながらもかなり私の心配を
しているようで一つずつ傷を消毒してくれる。

まだまだ撮影は続くみたいだ。。

『ああ、今日これ家帰れるのかな…』

遠い目をして私は少しの休憩で休息をとった。

＊

『「監督って本当クレイジーですね。」』

ユジョンと私はあの後も撮影が続き二日間
丸々スタジオとロケの繰り出しが続き
やっと撮影を落ち着かせることが出来た。

日付感覚があまりないけど、
今は金曜日の朝方らしい。

私は今からこのままミューバンに向かう。

「しょうがないだろ～、、シェリーがあまりにも売れっ子で今日なんて丸一日撮影無理なんだから、、」

ぶーぶーと言いながらも監督の顔にも
疲れの色が出ている。

おそらく他の出演者とスタッフさんは
今日はこのままオフだろう。

マネ「すいません、次の仕事に向かうのでそろそろ失礼させて頂きます、、」

ハヨンオッパが周りのスタッフさんに声を変えて
私は少し足を引きずらせてKBSにリハーサルに向かう。

『オッパ、、ごめんね私少し寝るね、、』

私は車内に入った瞬間ブランケットに包まり
秒で眠りに落ちた。

＊