輝くスター (ページ15)

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元彼ページ15

『お疲れ様でした～』

ミュージックバンクの収録後、衣装のまま
ハヨンオッパに急かされるように楽屋を出た。

一時間後にはドラマの現場に行き撮影をこなさなければいけない。

大きなミスもなく無事に終えた初MCに胸を
撫で下ろし次の仕事へスイッチを切り替える。

廊下を歩いてる途中に、マネオッパは車を
回すから先に行くと凄い勢いで前を走って行った。

私はその後ろを早歩きで駐車場に向かう。

台本持ってきたっけな、と鞄を確認し
歩き続けていると後ろからいきなり肩を掴まれた。

「よ、、久しぶり。」

…元カレ。

これだからテレビの仕事って嫌。

この局に来ると会わなきゃいけないから。

『あー、うん久しぶりオッパ、、』

「最近頑張ってるみたいだな、オッパ嬉しいわ。」

頭をポンポンと撫でられて
私は思わずその腕を掴む。

『感違いされたら困るから、、やめてほしい。』

「そうだよな、お前もう売れっ子だもんな…今から撮影だろ？同期にお前のドラマの製作陣がいてよ、、」

『うん、だから急いでる。。それじゃあ、』

ペコリとお辞儀をすると
駐車場への道のりを私は急いだ。

＊

HS side

「あ…」

収録が終わり一人でバンに私服を忘れたから
駐車場に取りに行こうと歩いていると
目の前に見たことある後ろ姿があった。

衣装のまま鞄をあさって台本を出している。
今からドラマの撮影なのか？

ちょっと急ぎ足で駐車場に向かっているし
まだそんなに親しくはないし話しかけるのはやめていた。

先に角を曲がったヌナを見て、
自分もゆっくり曲がろうとするとそこには
ヌナと一人のスーツを着た男が話していた。

『感違いされたら困るから、、やめてほしい、』

男は中々のイケメン。
局の社員証をぶらさげているから、多分社員。

その時、ふと元彼が業界人だという話を思い出した。

あいつか…？

そう思ってこっそり影から見ていると
後ろからポンポン、と肩を叩かれた。

RK「何やってるの？スニョン、、」

ヒョンが不審そうな目でこっちを見ている。

HS「あ、いや…その…」

ヒョンは俺が見ていた視線の先を見て
あちゃー、という顔をしている。

RK「あれ、シェリーの元彼ね、、うわ～～俺あの人苦手なんだよなぁ。。」

そう言いながら様子を見ている。

HS「大丈夫なんですか？」

RK「大丈夫大丈夫、あー見えてシェリーめっちゃハッキリ言うタイプだから。。ほら、、」

ヌナはもう早歩きで去っていっていた。

＊