22話 体調の悩み 3 ページ41
月見里side
中学生の時とは違って、高校生の勉強は量が多いし内容も難しい。
だから、この調子で高校生活を今後も送っていけるのか不安でしかない。
ずっとこのままは嫌だ。
きっと誰かに言えたら、気持ちが楽になれるかもしれない。
だけど、誰にも言えないし相談出来ない。
ただでさえも、体調不良でみんなに迷惑かけてるんだ。
ずっと変われない自分が嫌になる。
そして、今日も身体の調子が悪いまま登校しようとする。
体調不良が続いて、もう2週間は経ったかもしれない。
無理やり流し込んで食べた朝ご飯が胃を気持ち悪くさせる。
少し道を歩くだけで、動悸が止まらない……
油断したらめまいだって起こる。
学校の門を通ると、急にお腹も痛くなってきた……
今日は特に症状が酷くて、午前中の授業に耐え切れるかどうか分からない。
門を通った後の人気のない隅で、地面を見ながら立ち尽くす。
もし、これ以上息が苦しくなったらどうしよう。
もし、急に吐き気を催して吐いたらどうしよう。
もし、倒れたら………
抱えきれないほどの猛烈な不安を覚えた。
胸がザワザワして、だんだん吸う息の量が増える。
「はあっはあっ……ふうっふうっ……」
無意識に呼吸が荒くなっていく。
教室に入っても普通でいられる自信がない……
みんなから上手く隠せる自信がない……
保健室……！
ダメだ……保健の和田先生に“また”来たと思われる。
担任の冥夜先生に伝えた方が良いか。
きっと、“また”体調悪くなったのかと呆れられる。
今どうするべきか、まるで分からない……
私は弱い人間だから、もう耐えられない……
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作者名：青菜(あおな) | 作成日時：2023年3月27日 14時
