19話 文化祭2日目(全員集合?) 3 ページ23
寝占side
「これがラムネ？すごーい！」
「ね、これ食べたーい！」
そう言うと、いきなり女子が冥夜先生の作ったラムネを奪って食べた。
「口の中シュワシュワして爽快感あって美味しい！」
女子が嬉しそうな表情を浮かべながら、味の感想を言った。
冥夜先生は驚きのあまり固まっていた。
「いいなぁー、私も食べる！」
そう言うと、他の女子2人も冥夜先生のラムネを奪って食べる。
沢本も金髪男子も盗んだラムネを1口でパクッと食べた。
「やっぱり美味しいな」
金髪男子がボソッとコメントする。
「お前ら！俺のラムネ全部無くなったんだけど！！！」
外まで響いてるんじゃないかと思うぐらい大きな声で、第2生物室内に冥夜先生の鋭いツッコミが響く。
室内にいる人全員が大笑いする。
冥夜先生のクラスメイトは大爆笑だし、部員や�盒鏡萓犬任垢虔∧�えて笑っていた。
俺も思わず、笑ってしまう。
「なんか、冥夜先生のクラスって凄い元気ですね」
俺がそう言うと、6組の生徒や冥夜先生も完全に肯定していた。
「私たちもラムネ作るー！そして、食べた分冥夜先生に返そう！」
「いや、別にいいって」
女子がそう言うと、冥夜先生がいらないと否定する。
「冥夜先生、もし良かったら俺のラムネ食べて下さい」
俺はやっと完成したラムネを冥夜先生にあげる。
「寝占先生、ありがと〜！」
冥夜先生が嬉しそうに、俺のラムネをもらって食べていた。
「彩、みんなのコスプレ姿見てたら、6組のコスプレカフェに遊びに行きたくなった……」
月見里が洗った深皿を拭きながら、沢本にそう言う。
「今日って文化祭16時に終わって、18時に後夜祭でしたっけ？
16時からの片付けの間に化学部のみんな誘って、少しだけおもてなしするのはダメですか？」
沢本が冥夜先生にそう懇願する。
「うーん……まあ、少しだけなら良いかな。店番忙しくて他の出店にも遊びに行けてないだろうし、せめて6組の出し物だけでも楽しんでほしいな」
“特別だからな”と念を押して、許してくれた冥夜先生。
これには、月見里も大喜び。
良かったね。
すべてが青春すぎて、俺の全身の血液がポカリ○エットになってしまうかと思った。
みんなの楽しそうな姿を見て、俺もとても楽しめた。
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作者名：青菜(あおな) | 作成日時：2023年3月27日 14時
