病弱生徒と優しい先生たち３ (ページ22)

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19話文化祭2日目(全員集合?) 2 ページ22

寝占side

「髙橋先生ー！」

急にぞろぞろ生徒が来たと思ったら、髙橋先生のことを呼ぶ生徒たち。

文化祭の衣装なのかみんなコスプレをしている。

「あっ、6組の生徒たちだ！」

髙橋先生が他のお客さんに解説した後に、そう反応する。

「おい、俺のクラスメイトじゃないか！」

冥夜先生がそう言うと、1年6組の生徒たちが冥夜先生がいることに気付いて、こちらの方に近づく。

「冥夜先生、今何してるんですかー？」

女子たちがそう聞く。

王子様の格好をした金髪男子を囲うように、4人の女子がいる。

この女子たちは、金髪男子の親衛隊か！

心の中でそうツッコミを入れる。

「野田、女子にめっちゃモテてるじゃん」

「いや、モテてるとかじゃなくて沢本が3人の女子を引き連れた結果だよ！」

冥夜先生がそう言うと、金髪男子が反論する。

「私が連れてきたもん！あっ、樹くーん！！！」

沢本という女子が急に藤田のことを下の名前で呼ぶ。

(えっ、なんで1年生の子が藤田のことを下の名前で呼ぶの！？)

俺の隣にいる冥夜先生もかなり驚いている様子だ。

「彩ちゃーん、遊びに来てくれてありがとう！」

藤田がそう言うと、6組のクラスメイトたちが騒ぐ。

「藤田先輩ってこの人のこと！？」

「彩の彼氏、初めて見た！」

キャーと言いながら、女子たちがかなり興奮している。

髙橋先生も俺らと同じように、かなり驚いた表情をしていた。

それに反するように、部員は知っていたのか微笑ましそうな表情を浮かべていた。

「彩ちゃん、ちょっとだけ待っててね」

藤田は嬉しそうにそう言いながら、片付けたりお客さんの対応などをした後、沢本の方に近づく。

「沢本、彼氏いたんだね！」

冥夜先生が沢本にそう聞くと、沢本は照れながら肯定した。

いやー、青春ですねぇ。

「冥夜先生がラムネを型から取り出そうとしてる！かーわいい！」

6組の女子がそう言うと、冥夜先生が不機嫌そうな顔をする。

「その不機嫌そうな顔も可愛い！」

女子たちがケラケラ笑う。

遊ばれてる冥夜先生見ること珍しいから、思わず笑ってしまった。

「寝占先生まで笑わないでよ！」

そう言いながら、冥夜先生が苦笑いする。