16話 密かな片思い 1 ページ1
月見里side
夏休み明け。
「おはよー！四葉と野田くん、久しぶりだね！」
バスケ部の朝練が終わって教室に入った彩が、元気な挨拶をする。
「彩、おはよう。久しぶり！」
「おはよ、沢本も久しぶりー」
野田くんと一緒に挨拶を返した。
「私から報告があります！」
彩が急にそう言う。
「実は……化学部の藤田さんと付き合ってるの！」
『ええーー！！！』
驚きのあまり、野田くんと一緒に叫んだ。
クラスメイトたちも叫び声に少し驚く。
なので、小さな声で話す。
「えっ、待って。いつから藤田先輩と付き合ってるの？」
どうやら、化学部と彩でカラオケに行った時に藤田先輩と連絡先を交換していたらしく、メールや電話をするうちに……らしい。
なるほど、確かにカラオケで歌っている時、彩と藤田先輩めっちゃ仲良さそうだったもんね。
いやー、それにしても彩と藤田先輩が付き合っているのかぁ。
なんだか、青春だな……
4時間目の化学の授業。
�盒鏡萓犬�淡々と化学を教えている。
�盒鏡萓犬箸浪撞戮澆良�活の時以来なので、他の人に比べたらそんなに久しぶりではない。
なのに、なぜか胸がドキドキしてしまう自分がいる。
おかしい……化学の授業でそうなること一度もなかったのに。
クールな顔をして、化学の説明をしている時だけ敬語になる�盒鏡萓検�
そんな�盒鏡萓犬�カッコイイ……
そう思う私は、やっぱりどこかおかしいんだと思う。
今までの1学期だって、化学の授業を毎回受けていたし、部活だって毎回来て活動していた。
夏休みだって化学部の文化祭のことで、何度か顔を合わせることだってあった。
なのに、どうして急に化学の授業でもドキドキしてしまうんだろう……
いつの間にか、
�盒鏡萓犬吠匯廚い鬚靴討靴泙辰燭里澄�
もしかしたら、あの遠足の時から好きなのかもしれない。
でも、本格的に好きになったのはいつだったか覚えていない。
私は恋に落ちてしまっていた……
気が付けば、�盒鏡萓犬里海箸鯡椶把匹辰討靴泙ぁ�
それに自分で気付いて恥ずかしくなる。
学校生活に慣れて�盒鏡萓犬亮�業にも慣れてきたのに、
意識してからは廊下ですれ違うだけで緊張してしまう。
最初らへんなら学校とか慣れてなかったから分かるけど、
なんで今さら緊張してしまうのだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青菜(あおな) | 作成日時：2023年3月27日 14時
