14話 ページ15
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「･･･それ、貴方に言って何のメリットがあるんですか？そもそも、貴方には関係ありません」
立ち上がり、本棚に本を戻しながら言う
「それだけならお引き取りください、僕は貴方とは関わりたくないのです」
新しい本を抜き取ると、ハイネとは目線を合わせずに、ソファーに座り本を開く
「･･･では、質問を変えます
A王子は、伝書鳩を使い誰とやり取りをしているのですか？」
「･･･！！」
思わぬ返しに肩が跳ねる
伝書鳩は手紙を送ったりする時に重宝される動物･･･
だから、必然的にやり取りをしていることが分かる
「･･･誰でもいいじゃないですか･･･そもそもなんの為に･･･」
「私は、A王子と仲良くなりたいのです
その為にはどうすれば良いのか･･･
参考程度にその方に聞きに行こうかと思ったので」
「っ･･･！」
次の瞬間、僕はハイネの肩を強く掴み、叫んでいた
「巫山戯るな！アイツらはお前と違う！お前みたいに学もなければ、身を守る術すら知らない！お前とアイツらじゃ、全て違うんだよ！アイツらは、アイツらはなぁ！｣
そこまで言ってふと気付いた
僕は、何でハイネに･･･王室教師に言ってるんだろう
案の定、ハイネを見ると驚いた顔で僕を見ている
「っ･･･」
言った後にその事に気付いても後の祭り
「帰れ！･･･今すぐ、ここから出ていけ！」
何も言えなくなった僕が最後に言ったのは
尊敬して止むことのなかったハイネを追い出すことだった────────
意外なことに、ハイネは僕の指示通りすんなりと部屋から出て行った
机上に一枚の紙を残して──────
『明日、〇〇時に〇〇へ来てくださいね』
僕は、動揺の余り、
ハイネの経歴を知る者等国王である父以外に知る者等居ないことに────────────
自室に戻った青年はポツリと呟く
「何故、A王子は･･･
私に知識があり、体術を習得しているのを知っているのでしょうか？
私の経歴を知る者等───────｣
続く (更新停止中)
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ゆちよきし(プロフ) - コクよ君さん» 有難うございます...！！ (2019年6月29日 21時) (
レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
コクよ君(プロフ) - 最高！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: 8409b577cb (このIDを非表示/違反報告)
龍白ナイト(プロフ) - ありがとうございます。オリジナルの話が入っているので大丈夫かなぁ？と思っていました。ありがとうございます。 (2017年8月27日 17時) (レス) id: 3dc2a6ca0b (このIDを非表示/違反報告)
桃月千璃 - 4,5話っと拝見させて頂きました。面白かったです。 (2017年8月25日 13時) (レス) id: c1fb54f25b (このIDを非表示/違反報告)
龍白ナイト(プロフ) - そのようなコメントをもらえて嬉しいです。ありがとうございます。ノロノロ更新になるかもしれませんが、頑張ります。 (2017年8月24日 23時) (レス) id: 3dc2a6ca0b (このIDを非表示/違反報告)
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