解けない鎖が心に絡み付いた

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どうすれば、涼太くんは私を見てくれるんだろう。




ネットで色々調べてみるけど出てくるのはくだらない恋愛術ばかり。





“押してダメなら引いてみろ”





そんなん、無理に決まってるじゃん。





『はぁー、』


橘｢……Aちゃん｣


『ああ、橘さん…どうしたんですか？』


橘｢Aちゃん、音子ちゃんに何したの？｣





……は？あの女に何をしたって、何もしてないじゃない。




橘さんの顔はめちゃくちゃ強ばっていて怖かった。





鈴木｢さっき音子ちゃんに呼び止められてね、“松本Aちゃんってどんな人？”って言われたの｣


『……はぁ、』


橘｢音子ちゃんはあんまり敵に回さない方がいいよ？｣


『なんで、ですか？』


鈴木｢音子ちゃん、最近はあんな無表情だけど……昔は全然違かったんだよ？｣


『別に…(興味無いんだけど)』


橘｢音子ちゃん、登坂さんとの事があったから……ね、｣


『登坂さん？三代目の？』


鈴木｢そう。｣


『でも登坂さん結婚して子、』


鈴木｢しっ！｣





唇に人差し指を当てて険しい顔をされる。




……もしかして、それって。





橘｢私達から聞いたってこと、内緒にしておいてね｣


鈴木｢まぁ結構有名な話だけど、ね。｣





自分の口角がニヤリと上がるのがわかった。




七瀬音子の弱味、─────── もーらった









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