第4話 私 ページ5
男の子の鼻血が止まって一段落ついてから、場所を寝室からリビングに変えた
移動している間にここが男の人の家であることを教えられた
「あんまり綺麗じゃないけどここで話すよりいいので」
そう言って困ったように笑う男の人に、私は簡単に言葉で言い表せないようなモヤモヤしたものを感じたんだ
・
「お姉ちゃん、だよな?」
リビングについた瞬間男の子が放った言葉
お姉ちゃん…私が?
「あの、私わからないんです。ここにいる理由も、私のことも」
そう、私はいわゆる記憶障害のようだった。
あそこで倒れていた訳も、自分の名前すらも、何もわからないし思い出せない。
だからさっきから私のことをお姉ちゃんと呼び続ける男の子なら、何か自分のことを知っているんじゃないかと淡い期待を抱いていた。
「ここへ来るのに記憶はなくなるんだっけ」
「いや、なくならないはずだけど…俺の知る限りでは」
私の言葉を聞いたあと二人は何か話し始めた
みんなここに来たときは記憶がなくなるんだよ、なんて答えを期待していた訳ではない
でもなんだか自分が異常だと言われているような気がして少し悲しかった。
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いか - 読んだお! ガンバ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2015年6月15日 22時) (レス) id: f067870c1c (このIDを非表示/違反報告)
なーゆ?(プロフ) - 全部読んだぜ (2015年6月15日 19時) (レス) id: 1550259c45 (このIDを非表示/違反報告)
四月一日(プロフ) - 話書くのに飽きつつあるw 頑張るけど。 (2015年6月13日 18時) (レス) id: ef1adcfdc0 (このIDを非表示/違反報告)
なまず - 更新ファイトー! (2015年5月30日 22時) (レス) id: a9fa2eecc3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 死後の世界… こわいいいい( ̄◇ ̄;) (2015年5月28日 18時) (レス) id: f067870c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白翡翠 x他1人 | 作成日時:2015年5月24日 0時