第10話 “優シサ” ページ11
「お姉ちゃん、大丈夫?」
冬真くんが心配そうに私の顔を覗きこんできた。
一瞬で現実に帰ってきた感覚。
長い間考え込んでしまったみたいだ。
「大丈夫です…。すみません、ボーッとしちゃって」
「謝ることないですよ。誰だってあんなこと急に言われても頭追い付かないですから」
にこっと優しそうな笑顔を浮かべる遥希さん。
迷惑かけないと決めた瞬間これだ。
また気を使わせてしまった。
「お姉ちゃん…」
「冬真くん、Aさん混乱しているみたいだから、一回席外そう?」
「…わかった」
「紅茶淹れといたので飲んでくださいね。多少は落ち着くと思うので」
遥希さんは行こうと一言声をかけて、冬真くんと一緒に部屋を出ていった。
遥希さんのトドメを刺すかのような優しさに、私の思考は私の気分と一緒にマイナスの方向へ突き進んでいった。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いか - 読んだお! ガンバ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2015年6月15日 22時) (レス) id: f067870c1c (このIDを非表示/違反報告)
なーゆ?(プロフ) - 全部読んだぜ (2015年6月15日 19時) (レス) id: 1550259c45 (このIDを非表示/違反報告)
四月一日(プロフ) - 話書くのに飽きつつあるw 頑張るけど。 (2015年6月13日 18時) (レス) id: ef1adcfdc0 (このIDを非表示/違反報告)
なまず - 更新ファイトー! (2015年5月30日 22時) (レス) id: a9fa2eecc3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 死後の世界… こわいいいい( ̄◇ ̄;) (2015年5月28日 18時) (レス) id: f067870c1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白翡翠 x他1人 | 作成日時:2015年5月24日 0時