また逢う日まで2 (ページ44)

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特訓！③ ページ44

『ありがとうございます…いただきます…』

瓶のふたを取ると凄まじい匂いがしてくる。

『うっ…汗』

バラム「一気に飲んじゃって。そのあと美味しい魔茶で流し込むといいよ」

『ふぇん』

ルシフェルは弱弱しく泣きながら栄養剤を一気に飲んだ。

『～～～……っ！まず～～い』

バラム「だよね。ほら、魔茶」

ルシフェルはいそいそとバラムが手渡してくれた魔茶を飲んでお代わりを所望する。

そのお代わりもぐびぐびと飲み干してやっと落ち着いた。

『～～～ぷはっ有難うございます』

バラム「大丈夫？」

『ちょっとテンションが上がりました(笑)』

バラム「それは良かった」

バラムはいつものように優しく微笑みかけた。

バラム「さ、栄養剤だけじゃなくて、ちゃんと朝ご飯も食べないとね」

バラムはテーブルに朝食の支度をし始めた。

『あっ、すみません準備して頂いて』

バラム「僕もメルちゃんを応援したいんだ」

『先生…』

ルシフェルはバラムの優しさに感じ入ってしまった。

問題児クラスへ行くと、それぞれがボロボロ…

『(みんなも特訓たいへんなんだ…)』

クラスを見渡しながらいつも座っている席に着く。

『おはよう』

入間「おはよう！メルちゃん」

クララ「おはよールーシー」

アリス「おはよう」

ルシフェルの仲良しな三人もそれぞれに特訓の傷跡が見て取れる…。

クララはちょっと大人っぽいポーズをとっているが、プルプルしている。

アスモデウスはところどころ傷だらけだ。
バラム先生は怪我など見当たらなかったが、もしかして怪我していたのだろうか。心配になる。

入間はそれほど疲れてはいなそうだった。

アリス「メルも特訓で疲れているのだな」

『うん…ちょっと魔力を吸われてて…』

ルシフェルは自分の首元のネックレスを示す。

クララも入間もアリスの胸元のネックレスに注目する。

アリス「不思議な石だな…入間様の指輪のように魔物は住んでいるのか？」

『あ、そういえば…でも今の所会ったことは無いよ』

ルシフェルはニコッと笑う。

クララ「どんなのだろうね」

クララの問いかけにルシフェルはんーと少し考えて思ったことを言ってみる。

『…小さいカルエゴ先生とか』

三人の空気が固まった。