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「ふふ、ありがとうございます 三成」
「紫乃様、此度の戦貴女様は本陣より出られぬよう。万が一の時には貴女様だけでもお逃げください」
「嫌です」
「は!?」
驚いた声は左近のものだったが、三成と刑部も揃って目を丸くしている。この姫君、二つ返事で断ったのだ。
「私は今までたくさん逃げてきました。その際に何人の兵士が犠牲になったのですか?もう十分逃げてきたのです」
「紫乃、様…なりません!貴女様までもがいなくなられては豊臣は滅亡してしまいます…!」
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作者名:クヴァール x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2024年2月19日 10時