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「秀吉様亡き今、天下に最も近い場所にいるのは家康様と三成様……あなたです」
軍勢を増やしておいて損は無い、というのは彼も分かっているだろう。同盟を求めてはどうかと言う時点で軍医としては出過ぎた真似だ。
そう遠くないうちにぶつかり合うのだろう。家康とて単体の軍勢では掛かってくるまい。
「家康様への恨みはわかります。しかし刃を交えるその時まではどうか、どうか紫乃姫様のお傍に。体が離れるその時は、心だけでもお傍に。
左近様や刑部様がいらっしゃるとはいえ、紫乃姫様の支えとなれるのは三成様だけでございます」
「はっ。この三成、必ずや紫乃様のお傍に」
「……ご自愛くださいませ、三成様。あなたが万全でなければなりませんから」
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