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「…皆様、どうかご無事で。私は必ず佐和山に参ります」
「心強い言葉でございます」
「さあ行ってくださいませ」
紫乃とて、かつては戦場に出ていた姫君である。ひとつ深呼吸をすると白菊の方を向いた。
「参りましょう、白菊様」
「私が先を行きます、道中なにがある分かりませぬ、くれぐれもはぐれぬよう注意してくださいませ」
武器を取りに帰る暇も惜しいが、紫乃も白菊も婆娑羅を操る者である。得物がなくとも野伏や山賊程度なら蹴散らせるゆえ問題ない。
何より先に生き延びることを優先として2人は馬を駈けさせた。
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作者名:クヴァール x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2024年2月19日 10時