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それから程なくして、三成と紫乃の婚礼の儀が執り行われた。
勢力拡大のため、三成を総大将とする石田軍を作り上げて佐和山に移るとの話もあった。
まず城主となる三成が佐和山へと入り、統治や城下が落ち着いたタイミングを見計らって紫乃も佐和山へ向かうらしい。
「三成様、紫乃姫様、この度はご婚姻誠におめでとうございます」
「ありがとうございます白菊様。幼い頃からの夢がようやく叶いました」
「私は秀吉様と半兵衛様にお仕えせねばなりませんから、佐和山には共に行けないのです。腕のいい医者を推薦するくらいしか出来ぬので」
「何を仰いますか、秀吉様と半兵衛様にお仕えする軍医である貴方様が佐和山へいらっしゃるなんて…」
滅相もない、と三成は言った。
「して、佐和山にはいつ向かわれるので?」
「三成はすぐに向かわれるようなのです、周辺の村や城下の方に顔を見せねばなりませんから。私はそれらが落ち着き次第大阪から移ります」
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