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薄力粉、砂糖、卵に牛乳。ココアやストロベリーパウダーを加えれば色にもバリエーションが出る。
試作会ではなくあくまで寮で振る舞うおやつであるため、用意するのは寮生全員分。ハーツラビュルのお茶会よろしく かなりの量である。
｢そういえばトレイさんがジーヴルと話がしたいって言ってたわ。いつか食べたデザートが気に入ったんですって｣
｢ありゃお前のレシピだろ、俺が話すことは何もねえ｣
｢あなたと私で考えたレシピ、よ。今度お話してあげなさいな｣
粉類は混ぜ合わせてふるい、フルーツは一旦冷蔵庫へ。作業していると双子がドアから顔を覗かせた。
｢おはようございます、姉さん、ジーヴル｣
｢今どんな感じ〜？｣
｢ついさっき計量が終わったところだ｣
｢朝ごはんは食べた？まだなら食堂に行ってらっしゃいな｣
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