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モストロラウンジにおいて金曜日はちょっと特別な日である。料理長が腕を振るった完全予約制のワンプレートが提供され、“人魚姫”によるコンサートが開催されるのだ。
今週もラウンジは料理と人魚姫の登場を今か今かと待ち望む生徒たちで賑わっていた。
｢客席見てきたけど満員だったぁ、受付の奴にも伝えといたよぉ｣
｢ありがとうございます フロイド。その様子だとトラブルもなかったようですね｣
｢トラブル起こす奴がいたら絞めて蹴りだすし。ねーちゃんは？｣
｢今来たところよ、お待たせ｣
“人魚姫”もといアリスタがジェイドの後ろから現れた。
寮服に似たデザインのドレスをまとい、華やかに決めた様子はまるでプリンセスである。
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