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｢お前な……勉強に練習にで忙しいだろ。デザートに出すってんなら仕込みしなきゃいけないんだぞ｣
｢部活に入ってないから大丈夫よ。私、案外暇なの。それにあなたも手伝ってくれるでしょう？ジーヴル｣
｢……4年生になるまでにレシピまとめといてくれよ｣
｢ええ、もちろん｣
｢交渉成立ですね。後ほど契約書をお持ちします｣
嬉しそうなアズールに、微笑ましげなアリスタ。ジーヴルはため息をつくと最後のひとくちを口に入れた。
3年生が暇なわけもないだろうに。
｢俺も忙しくなるな｣
｢あら、どうして？｣
｢商品にするなら一定のクオリティを維持しなきゃならねえ。お前が研修でいなくなるからって味が落ちたら俺の沽券にかかわる｣
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