【H×H】ゾル家の脆弱な執事です (ページ33)

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ヴィアを無理やりシルバと対面させたあと、ハクオウは執事としての業務に戻っていた。

元々は殺人鬼だったところを拾われたのだ平気で人を殺せるような自分が心配して会話を立ち聞くなどあるわけもない。

まずは掃除を済ませ、訓練をしている兄弟も含めおやつを届ける。息抜きとして毒のないものだ。

ヴィアが自室に戻ることを見越してテーブルに他の兄弟よりもやや豪華なおやつを並べていく。

リラックス効果のあるハーブティーに、トレイにそれぞれクッキーやマカロンなどの焼き菓子。あと小さいケーキとプリンもつけて。

きっと苛立って仕方がない彼女のために好きなものを。

｢なーハクオウ……うわなんだそれすげぇゴージャス｣

｢ヴィア様のおやつですつまみ食いはいけませんよキルア様｣

｢ちぇ、姉貴ばっかりズルいぜ｣

｢可愛いらしいところもございますよ。私が専属にならないことがお気に召さないようで｣

｢その前に俺の専属になろうぜ？｣

｢ヴィア様と喧嘩なさるおつもりでしょうか

…そろそろお戻りになる頃ですね｣

｢巻き添えくらいたくねぇから逃げるわ、俺｣

｢それでは後ほど｣