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｢今のをまともに避けられたのは君が初めてだよ｣
｢そりゃどうも…｣
つまり今まで彼女を相手取った人間たちは何かしらの怪我を負ったということだ。最悪死んでいるだろう。
それにしてもなかなかやりにくそうな剣である。間合いも動きも知ってるものとはまるで違うのだから。
｢俺にとってもいい鍛錬になりそうだ｣
｢それは何より｣
なにより危惧すべきは刀を封じられる可能性だ。凛刀を巻き付けられでもしたらまともに動かせないし、うっかり奪われようものならサムライとしての沽券に関わる。少なくともそんなことで負けを宣言するわけにはいかない。
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