取り引き ページ8
緑side
結局、少しあそこで待ってたけど重岡には会えずじまい。
あそこの事務所は重岡・流星・中間さん(ジュンタさんの苗字)・小瀧くん・はまださんだけなのかな、、？
今日は依頼のない穏やかな日。
情報でも稼ごうといつもの店に行った
(｢にじみちゃーん、おいでや｣)
緑｢はい、飲み過ぎですよ〜笑｣
多少キモくてもここは大丈夫。
実は店長がグルで、俺への依頼or事務所への取引のお客さんの席だけに俺はつかせてもらっている
もちろん酒飲んでの取引は無し。
シラフが絶対条件
こういうお客さんは随分演技派で助かる
これで怪しまれずに色々上手くいく
緑｢また待ってますね♡｣
(｢ほななぁ〜、、、頼んだ！｣)
緑｢承知致しました、｣
深く頭を下げる。
こないだはこのタイミングで流星に呼ばれた、そして無理やり重岡を紹介していって……
さ、今日はもう帰ろう。
また変な客に捕まる前に……
赤｢にじみちゃーん、！｣
待機室に戻ろうとすると入口から大きな声で名前を呼ばれる
捕まった。
遠目から見ても酔っ払っている様子が伺える。
なんでここで会う時、いっつもべろべろやねん！！
さっきはあんなに待ってもおらんかったのに！
しかも
流星と一緒に来たもんから、店長が勘違いして1番奥に通してしまった
赤｢にじみちゃん、兄ちゃんのこと聞かせてくれる？｣
緑｢嫌です｣
座ってからというものずっと隣で問い詰めてくる重岡。
流星を睨んで助けを求めるけど、
ただにこにこして別の姫と遊んでるだけ
なんのためにこの嘘ついたのかも知らんし、
この人探偵なら俺とにじみが同一人物って分かる気もする…
どっち……？
気づいて、暴こうとしてんの？それとも俺は騙せてんの？
どっちにしろ、流星が俺以外の他の人侍らせてる時点でそういう話は出来ない。
ここは凌ぐしかないのか……
(ほんま流星は何しに来てん！)
緑｢しげさん、もうお兄ちゃんの話はいいです…
私とお話しましょ？｣
言葉が届いたのか重岡の顔から笑顔が消えて目を見つめられる
眼鏡越しの黒目が俺の事…じっ、と離さなくて、、
感じ取った嫌な予感から怖くなって目を逸らした
やっぱり……なんか気づいてる、、、？
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作者名：影虎ちかげ | 作成日時：2024年3月12日 10時
