Sounds fun (ページ38)

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緑side

入口からの流星の声で慌てて首から手を放す

青｢っ、付き合ってる……？｣

緑｢、そ！んなんじゃ…｣

赤｢はい。これ、、あとの情報はメールするから｣

さっきまでの熱さはもうしげにないのか…？
まるで何もなかったような顔してA4の茶封筒を流星に渡す

青｢ごめんな、邪魔して｣

赤｢ほんまそれ｣

青｢神ちゃんもごめん、｣

なんだか流星に気にされるのは恥ずかしい、、
この後またしげと2人きりになるのなら
今すぐここから逃げ出したいくらいだけど、

ってかほんまそれ、って何？！

さっきあがった興奮は簡単に収まらない

あかん、、目の前に流星も居るのに、こんなこと考えているのなんて…

青｢じゃ、｣

ﾊﾞﾀﾝ

やばい、なんか自己中になっている気がする…

しげはもういそいそと帰り支度をしている
……俺の事なんか！何とも思うわけない、、

赤｢神ちゃん、帰るか？｣

緑｢んぅ、｣

頭ん中ぐちゃぐちゃして変な返事もしてしまうし
あぁ〜、

俺陽キャなのに…こんなんで気持ち沈む訳ないのに……

ついつい上手くいかない時の癖でリップロールをしてしまったけど、思いのほか音が響いてすぐに辞めた

赤｢帰るよ｣

緑｢…お世話になります、笑｣

こんなに近くで喋ってんのになんもせーへんもーん…
めっちゃ期待してんのに、
好きなのに……

え、、すき、？

赤｢電気消すな｣

誰もいない事務所。
煌びやかな(ごちゃごちゃしてる？笑)ここも電気を消すと
入口のセンサーライトのオレンジの色しか明かりはつかない。

この瞬間がちょっと悲しくてエモい

緑｢まって！忘れ物、、、｣

慌ててレザーグローブを取りに戻る
なんか寒いと思ったら笑笑

赤｢もー早よしてー、帰るでー！さーん、、にー、、｣

緑｢ちょっと待って！！｣

急かすもんだから大急ぎで入口へ

赤｢いーーー｣

緑｢間に合った！な、しげ！間に合ったっ、｣

電気を消すﾊﾟﾁｯという音と共に唇が塞がれた

驚いて反射で閉じてしまった目をゆっくり開くと
1つだけの明かりに照らされているであろう2人。

微かな暗闇の中しげの笑顔につられて俺もにやけてしまう

赤｢神ちゃん、｣

緑｢なに？しげ…｣

赤｢帰ろっか、笑｣

緑｢……笑、うん！帰る！！｣