その心は ページ29
緑side
一回目の重岡への支払いの後、
またケバブ屋……等々で稼いだお金を持って
重岡の家へ向かう。
のんちゃんの家から重岡の家まではそんなに距離はない。
散歩になるくらいかな…
(｢あいつ、、、神山か？｣)
後ろから2人の気配…
コソコソ声で名前を呼ばれた気がする
こういう時は振り返ったら負け
見通しの悪い一本道、
早足でかけていく。
……追いかけてくるか、、？
やっと見えた右折路
久しぶりのこの緊張感に興奮を覚えながら、
勢いよくそこを曲がると
曲がり角に立っていた男に腕を力一杯引かれる
その反動で口をそいつの手で抑えられるような形で体が止まった
やば、、グルか…？、
手を外そうとするとそのまま強く引き寄せられる
緑｢、っ〜〜！！〜、、｣
赤｢静かに｣
聞き覚えのある冷静な声に、
しっかりと視覚でそいつを確認する
え、重岡…
ちょうど建物の影に隠れられたみたい。
追いかけてきた人たちは曲がって留まっていた俺たちには気が付かなかった
赤｢危なかった……｣
緑｢危なくなんかっ、｣
邪魔すんなや！！
せっかくのちょい修羅場だったのに…
未だに背中に回っている手から逃げるように
重岡の胸を押した
赤｢なに、キレてんの？｣
緑｢こんなんで怒るわけないやん！｣
赤｢久々の展開でワクワクしてたとか、？笑｣
え、、
なんで…分かんの……
そんな訳ないかもしれないけど、
重岡が仕込んだとか…？
でも何のために、、
恨み……？
赤｢どこ行く予定？そのカバン、また俺に？｣
.
赤side
また家に来てもらってしまった。
何も特徴のない俺の部屋の真ん中に可愛い神山くん
でも…今日は一段と表情が硬い
緑｢今日はこれだけ……ごめんね、｣
赤｢なぁ、神山くん…小瀧に聞いたんやけど
俺の事怖いってほんと？｣
目はそらさないけれど少しの陰り
その後神山くんはすごく嫌な顔をする
赤｢ね、答えて｣
緑｢こわいよ。｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：影虎ちかげ | 作成日時：2024年3月12日 10時
