Sounds fun (ページ28)

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何かを越えてるページ28

桃side

赤｢小瀧、ちょっと…｣

警察の仕事が終わってから、
少しの用事があってナナマガリに寄りにきた。

すると、
まだ事務所に入る手前の屋上で
後ろから来てたシゲに呼び止められた

赤｢今日、家についてってもいい？｣

桃｢あー、今は無理かも…｣

赤｢神山くんがおるから？｣

桃｢えっ、｣

声をあげてから後悔する
こんなんバレたも当然や…

神ちゃんに誰にも言わないようにきつく言われてたのに
ほんま神ちゃんごめん！

ってかなんでしげは知ってる……

赤｢神山くんの事なら、、｣

にや、っと気持ち悪く口角を上げたしげは
なにか標的を見つけて心の底から面白がっているような目

これかもしれない…
あんなちゃらんぽらんシゲのことを
神ちゃんが怖がっている理由は、

その話を神ちゃんから初めて聞いた時は
なんでシゲなんかを怖がってんねん、と
不思議で仕方なかったのに、今は身に染みて分かる

桃｢神ちゃん……もう会わせへんから｣

赤｢それは神山くんが決めることや｣

桃｢…なんか変やで？今日のシゲ…｣

赤｢……笑
今日は愛の巣に戻ってこないかもな、神山くんは笑｣

こんなに酷いこと言ってんのに、屈託のない笑顔。
その顔は言葉の通り生き生きとしていて何故か引き込まれる

でも、
ここは、、

先に事務所に入っていこうとするシゲの肩を抑えた

赤｢なに？｣

桃｢神ちゃんのこと、好きならちゃんと愛せや！
こんな周りくどいことしなくてもシゲの熱量で落ちるやろ｣

赤｢………｣

桃｢神ちゃん、シゲのこと怖いってよ｣

鼻で笑うかのような表情でシゲはまた前を向いた

なんか絶対勘違いしてる…
俺と神ちゃんのこと、、別にシゲからとるつもりはないねんけど……

別に普通に友達として居候させてるだけだし、、

頭いいシゲが勘違いしてるってことは
それくらい切羽詰まってんの？

そして思ってたよりも遥かに
神ちゃん、めっちゃ愛されてるし笑

残念ながら本人には全く届いてないけど

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