Sounds fun (ページ26)

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思い違いページ26

赤side

赤｢じゃあ、質問に答えてくれる？｣

緑｢そしたら受け取る？｣

赤｢んー…まぁ今回のは｣

そんなに大金でもないし(神山くんは頑張って用意してくれたみたいやけど)、

そして1番大事でずっと聞きたかったこと

赤｢事務所を辞めたのって、借金があったから？｣

やっと受け取って貰えると、にこにこで俺からの質問を待っててくれた神山くん

不思議だった、

ナナマガリに来る事は、事務所を潰せないという大義があったからだとばかり思ってたけど

その事務所は、方から見ると結構すんなりと辞めていた。

質問の答えを探している神山くんに
いつものような笑顔はない

緑｢……それもあるけど、あとは俺の問題｣

赤｢盗聴器？｣

緑｢………｣

気まずそうに俯くと、そのまましばらく口を閉ざした

.

緑side

ただお金を返そうとしただけなのに……

まだ気持ちの整理もついてない状態で俺は重岡になにも話せない。

でも、どんだけ俯いても…喋らなくても…重岡は黙って待っていてくれる

その行動も何だか重岡に問い詰められているようで
すごく怖い

緑｢あのさ、｣

赤｢ん？｣

緑｢明日までちゃんと考えてくる。｣

正直、なんで辞めたのかは自分でもよく分かってない。
借金なんて、公職に付けば返せない訳ではない。

ってかあの借金は俺のじゃないから、
重岡が何も言わなきゃ別に返さなくて良かったのに……

ただ、盗聴器に気づけなかったこと、依頼が多すぎたことは関係していると思う。

赤｢っ笑｣

目の前から突然の笑い声
驚いて目線を上げると、重岡が笑ってる

赤｢ほんま自分、真面目やな笑｣

緑｢ごめん、、今日は帰るな。お金は明日……｣

赤｢ええよ。貰っとく。それに明日は来んくてええよ。
理由も言わなくていい。｣

え……

それは優しさ？それとも弱みを握られた？
さっきまで受け取る気ゼロだったのに急に"貰う"って…

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