Sounds fun (ページ25)

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受け取ってページ25

赤side

赤｢とりあえず……中ええよ、ちょっと散らかってるけど、｣

嘘、散らかっているわけない。
流星に言われた日からめちゃ掃除してた。
むしろ今なら大歓迎

それでも何かが引っかかっているように顔をしかめるから、

赤｢……待ってたから、神山くんのこと。
少し話しよ？｣

目を合わせて言葉を選ぶと、
俺の後について家の中に入ってくれた

テーブルのすぐ側に座ってもらう

神山くん、来てくれるのは嬉しいけど
なんのために……

赤｢麦茶でいい？｣

緑｢ありがと。重岡、ちょっとお話があります｣

どこか緊張しているような面持ち
少しでもそれを解いてあげたくて笑いかけるけど、
それを見る余裕は神山くんにはないみたい…

赤｢どうした？｣

真向かいに座るとゴソゴソとさっきの大きい荷物を漁った

手渡されたのは紫の手ぬぐいに包まれた何か。

確認して、と言われたからその包みを開く
そして出てきたのは札束

赤｢えっ、、ちょっ、、｣

まさかの展開に開いた手ぬぐいをすぐに押し返す

緑｢肩代わりしてくれた分。まだ全然足らへんけど、
これから少しずつ返してくから｣

赤｢いらんよ。受け取れへん｣

緑｢そういう訳にはいかん！こういうのはちゃんとしないと｣

神山くんの目は本気。
まぁ、こんな場面で冗談言うタイプでないよな、、

ってかこの時代に現金で渡すって、な？笑
しかもあの渡し方……悪代官にでもなった気分やわ

緑｢受け取ってくれないと帰らないから！
な？お願い！！重岡！！｣

何度かお互いに粘ると変なハッタリかけてきた

そんなん……ますます受け取られへんよ

あんな堂々と神山の借金、肩代わりする言った手前…
俺の気持ちも考えてや、

赤｢ええよ。俺受け取らへんから。
ずっとここ居り？｣

子供みたいにほっぺをプクーっと膨らまして、

やっといつもの素をみせてくれたような気がして少し…いや、とんでもなく嬉しい。

わざと挑発するように言うと軽々しくそれにノルから

緑｢なぁ、受け取って！｣

赤｢無理。全部俺がもう払ったから。｣

緑｢帰らなあかんから……心配されるし…｣

……誰かと住んでんの？
あぁ、流星とか、、なら尚更帰したくない

緑｢……なんでもするから…｣

そうきたか、
積極的に身を売りすぎなんよ
それでようやってこれたな…こいつ……

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