プリン ページ19
桃side
バツの悪そうな顔して俯いてる神ちゃん
ご飯のトレーがオーバーテーブルに置かれた
桃｢大丈夫？！どっか痛いの……？｣
緑｢いや、特には｣
桃｢…そっか、、｣
会話らしい会話はそれだけ。
送ってくれたシゲが駐車場で待ってるから直ぐに病室を出た
赤｢淳太どうやった？｣
桃｢俺来て嬉しそうやった｣
赤｢絶対嘘やん、笑｣
車がゆっくり発車する
30分以内やったから無料で済んだらしい
そんなんで鼻歌歌って、、ほんまにシゲはケチやな
赤｢28分、、ギリやったな……
そんな、淳太と話し込んでたん？｣
桃｢いや？神ちゃんが入院してて…｣
赤｢はあっ？！｣
まだ走り出しの緩やかな運転とは真逆。すんごい声を上げたシゲ
桃｢まだスピード出してなくて良かったな｣
赤｢なんで？意識は？元気やった？｣
桃｢浮かない顔してたけど、ちょっとだけ喋ったで？
ほんまにちょっとやけど…
明日も喋ってみようかな〜シゲも行く？｣
隣を見るといつも以上に難しい顔してる、
夕方の空、最近新調した水色のサングラスが映えていた
病院から事務所の駐車場まではほぼ真っ直ぐな道のりなはず
でもいつもの帰り道とは違う、
ナナマガリに着いたわけではない。
けど左折した先はケーキ屋…？
桃｢え！？なに買ってくれるの？！｣
赤｢あー、ええよ。オマケでな｣
桃｢誰に？……あっ、｣
赤｢明日、持ってってくれへん？｣
.
緑side
健康的な朝ごはんを食べた後、
桃｢神ちゃん！｣
なんの躊躇もなく仕切りのカーテンが開いた
キラキラ笑顔を浮かばせてるけど、、この時間も警察ってお休みなん？
桃｢ごめん、ちょっと時間ないから直ぐに帰るからこれだけ｣
手渡された紙袋。
あ、これ美味しい所の……
緑｢えっ！プリンや！！2個も？｣
桃｢うん！食べて、元気出して！｣
特に落ち込んでた訳では無いけど、
こんなん貰ったら元気なんて容易く出てくる
桃｢じゃっ！今から仕事やから！｣
緑｢あ、ありがとう！！｣
また大急ぎで去ってった小瀧くん。
何のサプライズ？
めっちゃ嬉しい……
一応袋の中をひっくり返して不審物を探す。
うん、問題なさそう
手を伸ばして大切に冷蔵庫にしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：影虎ちかげ | 作成日時：2024年3月12日 10時
