餌 ページ13
緑side
緑「重岡はどっち食べんの?」
赤「え?」
緑「え、?チョコかショートケーキ…」
赤「全部神山くんのやで」
重岡がケーキの箱を閉めた
渋るのも…礼儀じゃないのかな、
緑「ありがたくいただきます」
冷蔵庫にケーキをしまってきてから
やっと本題。
さぁて、ケーキをわざわざ買ってまでここに来たのは
何のお願いのためでしょうか?
赤「ナナマガリに来て欲しい。」
ケーキを置いてきて部屋に戻ると、
ズラっと書類が並べられて机いっぱいになっていた
一応……全体に目は通すけど、、
緑「ごめんなさい。」
赤「……諦めません」
緑「ここまで来てもらって悪いけど、、」
赤「、なんで?」
口を閉じると重岡はそれ以上は聞いてこなかった
ありがたい。
そんなにしつこくない人で
赤「また……来てもいい?」
帰り際、ドアのところで重岡が振り返る
緑「また…?」
赤「友達になりたいから、神山くんと」
緑「、、こういう仕事をしてるから
交友は広げないようにしてんの。分かるやろ?」
赤「じゃあ、連絡先だけでも」
緑「、、、」
粘り負け。
連絡先を交換してさっさと帰ってもらった、
緑「なんなん、あいつ!めっちゃしつこいやん!!」
静かな酔っ払いやと思ってたのに全然ちゃう!
お茶を片付けているとまた見つけた
重岡の忘れ物。
あぁ、これ絶対わざとや
前回お店に忘れていた名刺入れを俺は拾っていた
多分それと同じことをさせるため、又は
重岡がここに来る言い訳を、きっかけを作っている
うわぁぁぁ〜
ってことはお店での名刺も餌やったか……
緑「あぁぁ!!引っかかった!悔しい!」
それで、もう1人尾行つけて…
まんまとハマった…
緑「さいっあくや、
流星ー、はよ帰ってきてよ…」
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作者名:影虎ちかげ | 作成日時:2024年3月12日 10時