その星は誰のもの＊ニーゴ(後) ページ19
Aさんside
「テレビで初めてAを見たとき、この人は私の全てだって分かったの。だから、ちょっとだけ制裁をさせてもらったのよ」
「制裁…？」
「うん。それはAのためでもあるんだからね？Aにはあんなヤツら、必要ないでしょ？Aの傍にいるのは、私以外相応しくないんだから」
うっとりとした表情で、語る絵名の話を聞いていると、背筋が段々と凍っていくようだった。
蘇る数ヶ月前のこと。私に関わった人が次々と怪我をしていく、あの悪夢のような日々。
「短いけど、私の番はこれで終わり。次はまふゆ？」
「ちょ、ちょっと待って！瑞希も絵名もさっきから何を言って…！」
私の声なんて聞こえてないように、それは進んでいく。
「私からはほとんど言うことはないけど、Aが私だけのものになってくれないなら、生きていても仕方ないから、私は消える」
「…脅してるの？」
「端的に言えばそうだね。でもただの脅しじゃないよ」
表情を全く変えずにまふゆは、服の袖を捲った。
「っ！！どうしたの…その傷…！」
「Aが私だけを見てくれないから、自分でつけた」
まふゆの白い腕に広がる傷たちは、 まるでそれ自身が凶器のようだった。
「賢いAなら、誰を選ぶべきか分かる、よね」
薄く、薄く笑ってまふゆは話を終えた。
「最後はわたし。…わたしはみんなみたいに上手く言えないけど、Aに一つだけ謝りたいことがある」
「……」
私以外誰も知らないはずのことを知っている瑞希。
私の関係者の怪我と絵名の制裁という言葉。
まふゆの腕に走る痛々しい傷。
それらは私を混乱させるには十分すぎるもので。
「でも、それでAは"みんなのAA"から、"わたしたち4人だけのA"になったんだから、わたしは嬉しい。そして今日は、"わたしだけのA"になってくれるかもしれないんだよね」
「奏…何言ってるの…？」
「Aが引退したのは、友だちが大怪我をしたからだって、わたしたちに教えてくれたよね、なら、Aが引退したのはわたしのせい」
どうしてこうなったのか、いつからこの歪んだ何かが進行していたのか。
でもきっと、これは何かの間違い。
お願いだから間違いだと私を叱って。
「「「「さあ、愛を選んで」」」」
判定はあなた次第
＊
月兎様、リクエスト感謝です！
ヤンデレの極みみたいになりましたが、過激派はヤンデレですよね、うん
四季と貴女と笑顔＊草薙寧々→←その星は誰のもの＊ニーゴ(中)
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あいらいん - こんにちは！お話全部面白くて気づいたら読み終わっていました！よければリクエストを聞いていただけないでしょうか…？できればでいいのですが、遠野新お願いします！夢主が新くんより年上だとより嬉しいです！よろしくお願いします！ (2023年3月28日 12時) (
レス) id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
雪柳(プロフ) - 月兎さん» 病み要素のないお話、だと思います、了解です！またお時間いただきますね！ (2021年11月21日 7時) (レス) id: cfd3fbf4ae (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 雪柳さん» 正統派でお願いします！正統派って何ですか？更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます！ (2021年11月21日 6時) (レス) @page19 id: 15b58e3eb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪柳(プロフ) - 月兎さん» ニーゴのリクありがとうございました！類くんですね、正統派系かヤンデレ系かどっちがいいですか？ (2021年11月20日 21時) (レス) id: cfd3fbf4ae (このIDを非表示/違反報告)
雪柳(プロフ) - Duskさん» リクエストありがとうございます！レオニですね、了解です！少々お待ちを！ (2021年11月20日 21時) (レス) id: cfd3fbf4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪柳 | 作成日時：2021年8月19日 19時
