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そろそろ出発の時間。マンちゃんに連れられ、私は馬車に乗り込まなくてはならない。
向かう先は王宮。大分規模の大きなパーティーになることは既に予想されています。招かれた人数は少ないですけどね。
ですが、人数に反してかなり緊張しています。
今日で未来の私の旦那様が決まってしまうなんて、ずっと前から覚悟していたのに心臓はうるさく鳴り響いている。
馬車の前で乗るのを躊躇うようにしている私に、騎手のらんらんは心配そうに顔をのぞきこんだ。
ht「大丈夫？…って全然大丈夫そうじゃないね。緊張しちゃった？」
『大丈夫…ううん、ほんの少しだけ、ね』
ht「大丈夫。婚約者候補の人達はみんな、お嬢のいい所を沢山知ってる人達だから、無理に取り繕わないでいいよ。自然体で行きな！パーティーだとは思わずに知人同士のお茶会とでも思えばいいよ。堅苦しい場ではないはずだから」
「それと…」とらんらんは少し目を逸らす。でもすぐに私の目を見て言った。
ht「すごく似合ってる。綺麗だよ。1番綺麗！大丈夫。胸張って行きな！」
その言葉に今日何度目かも分からない感謝を含んだ笑みを浮かべた。
何度周りに人達に励まされたことだろう。皆、大丈夫だ、綺麗だ、って言うけど、そんな事じゃない。その言葉達は嬉しいけれど私の不安はそんなのじゃない。私はもっと、得体の知れない違和感を胸に抱いている。
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彩世(プロフ) - ()さん» コメントありがとうございます！長らくお待たせしましたが、完結までご愛読いただきありがとうございました！新作の方も更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2月20日 20時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
() - 完結おめでとうございます！！新作も見させていただきます！！ (2月20日 10時) (レス) @page28 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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