・ ページ37
他愛もない話をしているが、所々にトゲトゲしさを感じる。やはり、ミラは敵とみなして間違いないのだろう。
その数分後にその確信をつく出来事が起こるとは思いもしてなかった。
os「お嬢、…まって。それ、食べちゃあかん」
ミラが用意してくれたケーキに手を伸ばすと、マンちゃんが止めてきた。
os「その葉、スズランの葉やわ。細かくしてるけど、それがかえって不自然。
こんなんやって、どういうつもり？フローラ嬢」
mr「あら…、誰がそんなことを？！従者様、ありがとうございます。従者様が気づいてくださねばAはきっとスズランの毒に殺められていたところでしょう。使用人達に後できつく＿＿＿」
os「そういうのはええねん。これをやったんはフローラ嬢、君やろ」
いつもより声を低くして威圧するかのような気配に、ミラは少し焦っているようだ。
そんな状況だが私は優雅に紅茶を飲むだけ。この口論には一切口を出さない。
これは私の戦いではありません。ミラの戦いです。
マンちゃんの確信をつく言葉に、どれだけそれらしい理由で返せるか。私は10分もたたないで本性を表すと考えていますけどね。
os「1つ。このケーキが運ばれて来た時そのケーキに葉は乗っていなかった」
mr「それは…、きっと給仕が持ってきてから盛り付けたのでは？それか他に侵入者がいて、私たちを狙ったとか＿＿」
os「2つ。君はお嬢との会話のとき花には詳しくないと言っていた。俺はこれをスズランと言っただけで毒とも死ぬとも言っていない」
mr「…、小さい頃に、父に教えてもらったのです。私がスズランを見ていた時に。だからたまたま＿＿」
os「君が花に詳しくないのはホントなんやね。並の殺害意思があるのなら、スズランじゃまだ死に至るには確率が低い。でも君はそれを知らなかった。君が知ってる毒性の花を選んだんやろ」
mr「…、っ、わ、私にそうやって罪を被せるのですか？！どうせ貴方がやったのでしょう？！この部屋には私たち以外誰も入らせていない！私がなんの利益があってAを殺そうだなんて考えるのですか？！
ほら、Aもそう思うでしょう？！」
『…、はぁ〜…、貴女の演技力はかなり低いわね。』
その言葉から私も参戦する。
ミラはもうお淑やかな淑女なんか捨てて、声を荒らげ、眉を簸つかせている。
私は強者らしい立ち振る舞いで、ミラを追い詰める刑事役。崖っぷちの彼女はどう乗り切るのでしょうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩世(プロフ) - フローラさん» コメントありがとうございます！ご要望のものと少々ズレてしまったような気がして気を揉んでいましたが、そのように言っていただき安心しました笑。こちらこそリクエストありがとうございました！ (2022年8月28日 10時) (
レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - 夢主ちゃんかわいいです!最高です!ありがとうございますぅぅぅぅう！ (2022年8月27日 21時) (レス) @page43 id: 900a61e15b (このIDを非表示/違反報告)
彩世(プロフ) - フローラさん» 初コメandリクエストをありがとうございます！了解致しました！体調も気遣って下さりありがとうございます！これからも応援の程よろしくお願いします！ (2022年8月17日 9時) (レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - 初コメしつれいします！リクエスト良いでしょうか?夢主ちゃんとWTで遊び（デート）にいって夢主ちゃんがとんでもなく可愛い、と言うのはどうでしょうか？これからも体に気をつけて頑張ってください!応援してます！ (2022年8月16日 23時) (レス) @page24 id: 900a61e15b (このIDを非表示/違反報告)
彩世(プロフ) - こいろーsyp推し！さん» コメント＆リクエストありがとうございます！長かった呪鬼編もようやく終わることが出来ました！リクエスト了解しました！これからも頑張りますので、これからの展開にご期待ください！ (2022年8月14日 9時) (レス) id: ae3caf883a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
