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「…は」
目「は？じゃねーし。」
「……本気？」
目「本気。大真面目で言ってる」
「……」
目「…とりあえず寝たら？酔っぱらいさん？」
「うん…。……これは夢。これは夢。」
目「はいはい、おやすみ。」
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これは夢だと何回も脳に言い聞かせて静かに目を閉じた
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「…ん、なんかあったかい……？」
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土曜日の昼近く、ふにふにと柔らかい感触と共に目が覚めて、隣を見れば熟睡している目黒がいた
え、なんで同じベッドで寝てる…の？
てか、2か月前に振られたくせに今は別の人と同じベットで寝てたとか私やばくないか…いや、不可抗力だけど！？
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「…ってか、目黒まつげ長。…綺麗」
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寝てることを理由に、目黒の頬をつねってみる。柔らかいな、、
…昨日、告られたんだよな。さぁ、どうしたものか。
そもそも、私は目黒が好きなんだろうか。友達としてしか見た事なかったから全くわからない
私って、恋愛に向いてない体質なのかなって自嘲する
曇り空が、私の思いを肯定しているみたいで少し悲しくなった
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目「…いつまで俺のこと触ってれば気が済むの？おねーさん？」
「…っわ、目黒。起きてたなら言ってよ。いつから起きてたの？」
目「Aが、まつげ長…って呟いてた時」
「もうそれ最初からじゃん。」
目「ふは笑」
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起きたといってももう時間は昼近くで。泊めてもらったお礼に簡単にお昼ごはんを作ってあげる
…この人の冷蔵庫なんも入ってないな
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目「…何作るの？」
「んー……、オムライスくらいしか作れないよこの冷蔵庫の中身じゃ」
目「じゅーぶん」
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オムライスを作り始めて、最初はよかった。最初は。
フライパンに卵を落として焼き始めた瞬間。
肩が重くなったと思えば腰に回される細長い腕
……どんどん自分が赤くなるのが分かる
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「卵、焦げちゃうんだけど」
目「俺の分は焦がしてもいいよ。今はAにくっつきたいの」
「…だめだって。」
目「…なんで？」
「………なんでって……っっ？！、」
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急に私の耳をペロッと舐められて、私の肩に顔をうずめる目黒
そしてまた耳に軽くキスを落とす。目黒が目黒じゃないみたい
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作者名：相翔 | 作成日時：2020年8月9日 14時
