俺の事好きになってよ【Ren.M】 (ページ15)

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#15 side R ページ15

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“翔太先輩に告白された”

Aから発せられたその言葉は俺へダメージを与えるには十分すぎる言葉

俺の事2週間もやんわりと避けていた理由が少し分かった

……なんて言って俺の事振るか考えてたんでしょ？

分かるよ。Aの事なら

付き合ってる時から翔太先輩との惚気話は嫌という程聞いてきたし、翔太先輩がいい人ってこと俺も知ってる

よりを戻さない理由がAには無い

そんな事を考えたら俺の感情はぐちゃぐちゃで。
もうどうしたらいいか分からなかった

コピー室を出てからオフィスに戻ってもずっともやもや

…………なんで俺じゃだめなの

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目「はぁ……」

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ため息は曇り空に消えていった

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康二「どうしたんめめ。なんかあったんか？」

目「え、いや大丈夫っす」

康二「……なんか悩み事なら聞いたるで？」

目「大丈夫なんで……、ありがとうございます」

康二「そか」

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誰かに相談出来たら俺もこんなに悩んでないです康二先輩

優しさだけ受け取ります

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遅れてオフィスへと戻ってきたA

いつもなら必ず目を合わせるのに、今日は合わせることが出来なかった

自分が弱いだけだ。そう言い聞かせてもなかなかキーボードを打つ指が動かない

もう、Aのことは諦めよう。好きでいるのをやめよう

そう、心に誓って、重たい指を必死に動かした

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