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何も考えたくなくて、仕事に没頭して。気がついたら翔太先輩に告白された日から2週間も経ってた
会社ですれ違っても翔太先輩とは会釈するぐらいで。
特にラインとかはしてない
目黒も目黒で、前よりは話す頻度が落ちて。私が少しだけ避けているからか目黒も頻繁には私に喋りかけなくなった
私の中を支配する2つの顔が頭によぎる
私は、誰を好きなんだろう
ベットから出て仕事へ向かう準備をした
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康二「A〜！この資料コピーとってきてや、頼む！」
｢え、コピー室遠いんですけど。｣
康二「そこをなんとか！ね！飴ちゃんもう一個あげるから！」
「ふふ笑、冗談です。コピーしてきますね」
康二「ありがとうA！お礼の飴ちゃんや！」
「あ、りがとうございます笑」
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コピー室に着くとそこには目黒の姿。そういえばさっきオフィスに居なかったもんな
軽く挨拶をして隣のコピー機でコピーを取る
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目「……A、なんかあった？」
「え、…、なんで、？」
目「元気ないから。どうしたの？」
「……いや、何もないよ。何もない。」
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目黒の不服そうな目線が、まるでレーザービームのように私の体に突き刺さる
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目「ねぇ、なんで嘘つくの？」
「え、？」
目「Aは、気まずい時とか嘘つく時は言葉を2回繰り返す癖があるから。」
「え、っ？」
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今、目黒に言われて初めて気がついた。のと同時に、目黒はそんな所まで見ているのかと驚嘆する
これはもう目黒の前では嘘つけないなと確信した
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目「翔太先輩関係…？」
「…うん、そう」
「…告白された」
目「……は、？別れたんじゃ、？てかいつ」
「2週間前……。私と別れたの、飽きたからじゃなかった。ちゃんと理由があった」
目「……Aは、翔太先輩と付き合うの？」
目「……翔太先輩のことまだ好き？」
「…っ、…私は…、」
目「………やっぱ今の質問なし。ごめん忘れて」
「…え、あ、う、うん」
目「………お前、どうしたら俺の事好きになんの？」
「……っ、」
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初めて目が合った目黒の顔は、私の今まで見た事ないような悲しい顔をしていて胸が締め付けられた
そんな悲しい顔、見せないでよ
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作者名：相翔 | 作成日時：2020年8月9日 14時
