番外編#1 ページ21
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目黒と付き合いだして早1ヶ月
付き合ってからというものの、目黒の甘さが5割増ぐらいになった気がする
とにかく甘い。甘さに慣れていない私は軽くキャパオーバー
そして、
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目「A〜何してんの?」
「え?康二先輩にメール返してた」
目「…スマホ終わり。没収」
「え?」
目「今は俺といるから。こっち見て?」
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コイツはとんでもない嫉妬魔だった
いつだったか、俺の嫉妬度は2%だのなんだのほざいていたが嘘だ。嘘すぎる
翔太先輩ならまだしも、康二先輩にもヤキモチ妬くんだもんこの人どうかしてる
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「康二先輩もダメなの?」
目「ダメではない。でもいい気はしない」
「じゃあダメじゃん」
目「Aが気にしなさすぎなの。俺が他の女の子ととメールしてたら?Aはどう思う?」
「別に気にしない。なんか用事あったのかなーって思うぐらい」
目「もうやだ。A全然可愛くない」
「え〜、笑」
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私は全然嫉妬とかするタイプじゃないから目黒の気持ちは1ミリもわかんない
愛されてる証拠ってことだし、いいんだけど……うーん
今は目黒の言う通り、スマホを没収されておくか…
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「はい。スマホ終わったよ」
目「ふふ笑やったね」
目「やっと俺のターン来たー」
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そう言ってぎゅーっと私抱きついてくる目黒は同い年には見えない
でっかいゴールデンレトリバーみたい。かわいい
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目「こんな可愛いの独り占めしてた翔太先輩ずるいな……もっと早く俺が独り占めしたかった」
「さっき私の事可愛くないって言いませんでしたっけ?え?」
目「んー?気のせい」
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私の首もとに顔をうずめる目黒の頭をそっと撫でる
まじで顔整ってるなこの人
頬もシュッてしてるし、目はきゅるんきゅるんだし
欠点といえば勉強出来ないぐらいじゃん
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目「ねぇ、なんで触ってんの?」
「あ、目黒顔整ってるから、つい」
目「Aも整ってるじゃん」
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私の頬を目黒の細い指で包まれる
真正面から目が合うとどうしても恥ずかしい
自分で自分の顔が熱くなるのが分かった
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目「照れてんの?」
「……ねぇうるさい」
目「ふは笑かわいい」
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啄むようなキスをしてふにゃふにゃと笑う
今日も目黒は甘い
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作者名:相翔 | 作成日時:2020年8月9日 14時