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マップを広げて、ここから近い場所にあるお店に足を踏み入れる。影人気だとクチコミでは書かれており、確かに人はあまりいないように感じる。
紫耀とそれぞれ、京都名物を頼んで料理が出てくるのをひしひしと待つ。この日のために家でいろいろ調べてきた甲斐があったもんだ。
運ばれてきた目の前のご馳走に感嘆の声をあげる紫耀。いただきます、と手を合わせて一口食べてみる。初めて食べる京都の料理は美味しくて、言葉では言い表せないほどの美味だった。
紫耀も満足そうにしていたし、このお店に入ってよかったと心底思う。時間を見れば13時半を回っており、集合時間まであまり時間がなくなっていた。
急ぎ足で、まだ見に行けていない観光名所にそれぞれ足を運ぶ。やはりどこも京都でしか見れない凄さというものがあり、終始興奮を抑えきれなかった。
『待って!もうあと5分で集合時間やん!』
「嘘でしょ?!ちょ、急ご!」
紫耀の手を引っ張りながら集合場所までダッシュする。幸い時間にはギリギリ間に合ったものの、私の体力は殆ど奪われてしまった。それに比べ紫耀は涼しい顔をしており、流石は運動お化けだと改めて思う。
それから皆で旅館まで歩き、5分程度の時間でついた。外装もそうだが、内装はとても華やかで落ち着いた雰囲気を纏わせていた。
男女それぞれ部屋に別れ、荷物を下ろす。Aと離れたない〜と叫んでいた紫耀のことは思いきり無視してやった。
「今から入浴時間だよね?皆で行こ!」
「だね〜。ほら、日野さんも早く早く!」
「あ、うん!」
同部屋になった女子二人に手を引っ張られながら大浴場まで向かう。他の子達は既に中に入っており、一歩出遅れたと慌てて衣類を脱ぎ捨てる。
温泉は調度いい温かさで、さっきダッシュしたときの疲れが一気に吹き飛んだ。お風呂上がり、ジャージに着替えて部屋へと戻り、夕食を食べるべく大広間へと足を運んだ。
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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました! (2019年8月22日 11時) (レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も。 | 作成日時:2019年8月15日 5時