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5限目の科学の授業を眠たい目を擦りながら受ける。紫耀に覚悟しとけ、と言われて割りと本気で覚悟していたのだが、特になんのアクションも起こることがなくこの時間になった。
実はあいつ私のことをからかっていただけなのではないかと疑っている。流石に何も起こらなさすぎて逆に驚く。
ノートに黒板の字を懸命に写していると、後ろから髪の毛を引っ張られていることに気付いた。日野の後ろは平野、つまり紫耀が私の髪をいじっていることになる。
こっちは眠い気持ちを押し殺して必死に授業を受けているというのに、なにふざけたことしてんだ、こいつは。
無視を極め続けていると、ノートの切れ端が私の机にそっと置かれた。後ろから回ってきたということは、紫耀からなにか伝言があるのだろう。
渡された紙切れをゆっくり開いてみれば、男子特有の汚い字で“大好きやで。Aは俺のこと好き？”と書かれてあった。
いやこんなことかよ。対して覚悟する必要なかったじゃんか。文句を言いたいが、今は授業中で教室はシーンと静まり返っている。こんな空気の中で言い返すほどの馬鹿ではない。
ノートの端を丁寧に破り、“幼馴染みとして好きだよ”と思いっきり綺麗な字で書いた紙を紫耀に渡す。それを読んだのか、小さな声で“Aのばぁか”と言ってくるのが聞こえた。
お前にだけは言われたくないわ、馬鹿。心の中で冷静に突っ込んでおく。そんなことをしているうちに授業は終わっていた。
『Aのばか！Aのばか！』
「はいはい、馬鹿でも何でもいいから黙って。あんたさっきから煩いよ」
『ちぇー……』
頬を膨らませて拗ねた態度をとる。世の中の女子はこういうのに萌えというものを感じるのだろうが、私からすればただのガキにしか見えない。
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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました！ (2019年8月22日 11時) (
レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2019年8月15日 5時
