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昨日の紫耀の言葉を思い出しながら、私は身支度を着々と進めていく。今日のうちに返事をしなくてはならないのだが、一向に気持ちが纏まらないでいる。
ずっと幼馴染みとして見ていた相手から、なんの前触れもなく告白されるというのは、正直漫画の世界だけの話だと思っていた。
しかし、いざ自分が経験するとなると、どうしていいのかわからない。紫耀のことは幼馴染みとしては好きだが、恋愛的な視点で見ることができないのだ。
そんなモヤモヤした気分のまま家を出ると、紫耀が待っていた。昨日のこともあり、若干気まずさを感じてしまう。
『おはよ、A』
「お、おはよう」
変に意識しすぎて、ぎこちない挨拶になってしまった。しかし紫耀は、昨日のことなど忘れたかのように、あまりにも自然すぎる態度だった。
しかし、それはただの勘違いで、お互い一向に口を開こうとせず、緊張した空気が走っている。昨日の返事をした方がいいのだろうか。
この張り詰めた空気を破ったのは、紫耀からだった。
『あ、のさ、昨日の返事聞いてもええ？』
「あ、うん。えっと、私は紫耀のこと幼馴染みとしか見てなくて、その、恋愛的な視点で見ることができない……ごめん」
慎重に言葉を選び断った。紫耀からの反応は全くなく、いくら私と言えど好きな人にフラれるというのは精神的にくるものがあるのだろう。
『……何で？！何で俺のこと好きじゃないん？！』
想像もしなかった言葉に耳を疑った。何で好きじゃないのかって聞かれても……私はちゃんと理由をのべた上で断ったはずなのに。通じなかったのだろうか。
『漫画とかではみんなOKするやん！何で？！』
「何でって言われても、さっき言ったじゃん！異性として見れないっていうかさ……」
『じゃあ！俺のこと、ちゃんと男として見てもらうから、覚悟しとってや。諦めるつもりないから』
神様、こんな展開ってアリなのでしょうか。
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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました！ (2019年8月22日 11時) (
レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2019年8月15日 5時
