21 ページ21
予想通り種目決めをするとのことだった。クラス中が一瞬ざわついたが、静かにしろという先生の声で皆沈黙する。しかし、その表情からは歓びの感情が浮きだっていた。
先生は黒板に“徒競走、借り物競争”の二つを書き出した。クラス全員、必ずどちらかに参加しなければならない。特にどっちをやりたいという意思はないため、人数の足りない方に参加することにした。
案の定、借り物競争は人気があるため、私は徒競走に参加することになった。紫耀は借り物競争をやることになった。
「あんた去年徒競走やってなかったっけ」
『今年は借り物競争やりたい気分なんよなぁ』
「どういう気分よ」
本当にこいつのこういうところは未だに掴めない。天然なのか、ただの馬鹿なのか。突拍子のないことを突然言うし、この間は電柱にぶつかっていたし。本当に分からない。
『へへへっ』
「え、何なの。え、何？」
『何もない何もない！いやぁー楽しみやわぁー！』
明らかに話をそらされた気がする。また何か企んでいるんだろう、私には見え見えだぞ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 396人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました！ (2019年8月22日 11時) (
レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：も。 | 作成日時：2019年8月15日 5時
