ソクジン＆ジミンさんの誘拐日記2

テヒョン君と貴方の秘密 ページ43

TH side




「 お母さんにされました。」





え？





TH「 …え？お、お母さん？」


「 そうです。」






は？





お母さんって、お母さんだよね？





家族でしょ？







「 どうして？って顔してますね…w」





TH「 …家族じゃないの…？」






「 ……んー…家族ですよ。






血の繋がった、唯一の家族






だけど





世の中には、愛されたくても






愛してもらえない






そんな事があり得るんですよ。







テヒョンさんは、大切にされてたから







意味がわからないだろうけど。」




TH「 家族は……子どもに暴力なんて…」




「 するんですよ。

この傷は、母に初めて包丁を向けられた時に

できた傷ですね。


母が浮気をしていて、それを私は知っていました。

母は、浮気相手の子どもを可愛がり

私の事なんて眼中にもありませんでした。

でも、子どもながらに母に構ってほしくて

色々迷惑をかけました。

ある日、夕飯を食べてた私は、背後に

人の気を感じて 振り向けば母が包丁を

持ちながら言いました。



『 お前なんか…お前さえいなければ…

お前さえ… 』



必死に逃げたけど、助かった代わりに

背中に大きな傷ができました。」







TH「 ……」








僕の中では、あり得ない事だった

君の背中に手を回して また撫でる









「 …でも、もう 落ち着いてきたし

そんな事ももうないですから。」






TH「 ……うん…」









君は、なんで笑顔になれるの？

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