ずっと変わらない想い【木村良平】

８話 ページ10

Kimura side


のぶに言われてAの家に着いた

インターフォンを押しても反応がなかったから前にもらった合鍵を使わせてもらった


良「Aー？」

貴「〜〜」


誰かと電話してるのか？


貴「佐藤さん私が日本にいる意味はもうないわだから私は明後日父の元に帰るのよ」


どういうことだ？

日本にいる意味はない？

それにいつもと口調が違うよな……


貴「さて、続きを……っ！」

良「今のどういうこと？」

貴「良平！！いつから……」

良「そんな事より今のどういうことだよ！！」

貴「……」

良「A！！」

貴「もう良平には関係ない」

良「！」

貴「私たちの関係は終わったんだから」

良「俺は別れたくなんかないよ」

貴「……」

良「なあ、Aはどう思ってんの？本当に終わりでいいの？」

貴「ええそれでいいわ」

良「っ」


また、口調が変わった


貴「もう良平と話すことはないから帰ってもらえる？私もやることがあるのよ」

良「A……」

貴「さようならあなたとの時間楽しかったわ」


そこからどうやって自分で帰ったのかよく覚えてない

気付けば自分の家にいて次の日の朝になっていた

俺はベッドで寝ていてリビングに行けばのぶがソファで眠っていた

昨日のことが嘘なんじゃないかと思えるほどだったが嘘ではないと実感させるのは鏡を見た時の自分の目の赤さとテーブルにある料理

そして手元にあるAに渡したはずの俺の家の合鍵だった

嫌でも目に映る部屋に飾ってある2人で撮った写真

写真の中の2人は眩しいくらいの笑顔だった

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