ずっと変わらない想い【木村良平】

２９話 ページ31

You Side


８時４５分

少し早かったかな？

良平はまだ来てないよね


良「Aこっちこっち！」

貴「え？」

良「うしっ今日は俺の方が早かったな」

貴「良平いつから来てたの？」

良「んー内緒！いつもAを待たせてばっかだったから今日は俺が待ってようかと思って急いで準備してきた」


なんてすっごい良い笑顔で言われちゃって不覚にもキュンとしてしまった

普段はかっこいいのにこういう時は可愛いってずるくない！？

だからいつまでたっても良平を忘れられなかったのよね

向こうにもかっこいい人は沢山いたけどどうしても良平と比べちゃって誰ともお付き合いが出来なかった

ちゃんと責任取ってもらわなきゃ！！


良「おーい！！」

貴「…あっえっなに」

良「さっきから呼んでるのに全然気づかないくらい何を考えてたの？もしかして他の男？」

貴「まさか！良平と一緒にいるのにそんなこと考えるわけないでしょ」

良「それならいいけど」

貴「それよりどこ行く？」

良「とりあえずカフェでも入るか」

貴「そうね」


いつぶりかな良平とのデート

手を繋いだり腕組んだりしながら歩いたこともあったな

良平と手を繋いで歩くのが好きだった

まあ良平は人気声優だから手を繋いで歩いたりするのは夜だけだったんだけどね

懐かしい


良「ん」

貴「？」

良「手、繋がないの？A繋ぐの好きだっただろ？」


覚えててくれたの？


貴「でも明るいから見られたら…」

良「そんな心配しなくていいの！それとももう俺とは手繋ぎたくない？」

貴「そんなこと！！」

良「じゃあいいよね？」


良平にはかなわないなぁ

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