ずっと変わらない想い【木村良平】

１６話 ページ18

Okamoto Side




良「俺は…行かない」

柿・信「は？/え？」


良平さんの言葉に僕もかっきーさんも言葉を失った

良「こんな状態で会えるわけないだろ？それにあいつは俺と会いたくないかもしれないだろ？Aが幸せなら俺はそれでいいんだよ。それに今は(人1)がいるしな」

柿・信「…」

良「行くぞのぶ」

柿「逃げるのかよ？」

信「ちょっ！かっきーさん！！」

良「お前がそう思うならそれでいい」

柿「なにカッコつけてんだよ！昔の木村良平はどこに行った！あいつと付き合ってる時のお前ならすぐにあいつを追いかけたはずだろ！今のお前に必要なのはAじゃなくて(人1)なのか！？」

良「…」

信「良平さん、僕もかっきーさんの言ってることは正しいと思います」

良「のぶ」

信「Aちゃんと付き合ってる時の良平さんはいつも笑っていて幸せそうでした。でも今は全然幸せそうじゃなくて良平さんを見てるだけで僕まで辛くなります」

良「っ…」


良平さんの顔が辛そうな顔に変わる

良平さん気づいてください

良平さんの本当の気持ちに

良平さんの周りにいる人たちに

そしてその人たちが良平さんの幸せを願っていることに

今からでも遅くないんですよ


信「確かに今良平さんの隣には(人1)さんがいるかもしれません。でも良平さんの心にいるのはAちゃんじゃないですか？今からでも間に合います。追いかけてください」

良「…」

柿「良平」

信「良平さん」

良「…悪いな二人とも。行ってくる」

柿「ああ！行ってこい！」

信「行ってらっしゃい良平さん！！」


そして良平さんは大きく頷いた後かっきーさんに教えてもらったAちゃんが歩いて行った方へ向かって走っていった



信「がんばってください」

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