【浦島坂田船】サクラ色担当.2【うらたぬき】

・ うらたぬきside ページ14

白「そういえば、彼女さんとはどんな感じなんですか？」


う「おかげさまで、誕生日もうまく行きましたよ」


まあ、半分嘘だけどな。


あの事件で泣かせてしまったから。


白「よかったぁ…私、ああいうアクセサリーすっごく好きなんですっ」


う「へぇ、そうなんですか」


さっきからずっとこの調子。


白河さんが問いかけて、俺が返す。


白「あの、うらたさん」


う「どうしました？」


白「恋人、とは言わないのでせめて、お友達になっていただけませんか？」


私新人で、声優さんのお友達少ないんです。と恥ずかしそうに付け足す。


まあ、友達なら。


仲良くするつもりはあんまり無いけど。


う「そのくらいなら、俺でよければ」


白「ありがとうございますっ！」



白「じゃあ、そろそろ帰りますね。今日は付き合ってくださってありがとうございました」


う「はい、じゃあ俺はこれで…」


白「あ、あの…」


う「ん？」


白「最後に、写真だけ撮ってくれませんか？」


う「え…」


そう言っている間にシャッターが切られた。



白「ふふっ、ありがとうございます。お疲れ様でした」


う「あ、はい」


この写真が、あんなことを引き起こすなんて思ってもみなかった。

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